私たちの、これまでの二十年。
28年前ここを開く時に基本理念として「人として尊厳を尊重し、思いやりと優しさを持って、高齢者の最大多数の幸福を目指した公平、平等なケア支援」ということを掲げ、その後も変わらぬ思いでそれを実行してきました。
私が最初の介護施設を立ち上げた当時の世の中の介護というのは、対象を「おじいちゃん」「おばあちゃん」として対応していた部分がありました。でも、本来はそうではなくて、渡辺さんはいつまで経っても、何歳になっても渡辺さんという一人の人だと私は思います。
なので、最初の施設を立ち上げる時、高齢者の介護を一人の人としてその人の尊厳を尊重しながらサービスを提供していく、というところから始めました。
施設の数と種類を増やした理由もそこにあります。
全ての方の「どんな介護をして欲しいのか」「どこで介護をして欲しいのか」という想いに我々が答えていくためにはどうすれば良いのかという発想で事業を展開してきました。
「私はリハビリがやりたい」という方に対応するためにリハビリのデイサービスをしよう、「私は今体の病気があるから、こういう先生が常勤されているところに行きたい」という方のために、それなら老人保健施設を作ろう、という風にです。そうして、「自宅で介護して欲しい」「昼だけ利用したい」「介護度が高いので施設を家にしたい」と、色々な方に対応できるよう幅を広げているうちに、今では13の事業所が出来ました。
社会福祉法人 熊本厚生会
理事長渡辺 七郎
働く環境
明確な賃金制度
私たちは、努力が報われる公平な職場環境を作ることが働く人の安心と幸福に繋がると考えている為、資格やスキルに応じた明確な賃金制度を作っています。
給与の基準は初任給からその後の昇給まで、明確な賃金制度によって役職や資格、勤続年数等も含めて計算方法が決められています。
賃金制度の他、福利厚生や資格取得の補助制度に関してもきちんと整備しています。
より良い環境を目指して
働く人のためにより良い環境にする為、私たちが今後一番必要だと考えているのが保育園を作ることです。
産休を取った後に社会復帰してくる職員はかなりいますし、今も産休を取っている人が3人います。ですが、普通の保育園では熱が37度以上あると親に電話がかかってきますよね。そういう状況では、働きたくても働けないという風になってしまいます。
だからこそ私たちで保育施設を持って、クリニックもあるので病後児保育まで出来れば安心して子供を預けられると思います。
これからの介護の世界では、どれだけ良い介護の場を提供できるかということも大事ですが、働く人たちが自分のキャリアを積みやすい環境をどれだけ作れるかが重要だと考えています。
介護という仕事
私たちは誰もが大事な一人の人であるとして高齢者の尊厳を守っていくことが介護の質を高めていくと考えています。介護の仕事は今までお手伝いやいわゆる4Kというイメージがありましたが、そうではありません。実際は人と人とのコミュニケーションです。明るさや優しさを持っていれば、実行するのは難しいことではありません。
あなたが普段良く行くお店は、
どうしてそのお店なのかを考えてみて下さい。
例えばレストランであれば、水が無くなった時にそれに気づいて黙って水を注いでくれる、笑顔で挨拶をしてくれる、そういったことではないでしょうか。
水を注ぐことは行為ですが、そこには水が無くなっていることに気づくという「気遣い」があります。
介護の現場も同じです。気にかけて見ていれば「ちょっと足取りが悪いな」、「なにか悩んでいるな」、「今日は元気がないな」と気づくことが出来ます。そして、それに気づくことが出来れば、あとは自分だったらどうして欲しいかを考えて実行するだけです。
大事なのは優しさと明るい気持ちを持って接することです。
向上心を持って資格取得やキャリアアップを目指し、優しさと明るい気持ちを持って人と接することのできる、あなたの応募を待っています。